

古い木造家屋ならではの間取りを、今の生活スタイルに合わせた暮らしやすい形に変え、リビングを広くしたり、窓を大きく造り替え、さらにテラスや車庫を新しく造りました。ただ、長い年月を経た雰囲気のある住まいですので、生かせるものはそのまま残しています。部屋を仕切っている木枠のガラス引き戸など、建築当時からそのまま使われている建具には、今ではなかなか手に入らないものもあったのです。古い建具も新しいリビングの雰囲気に溶け込んで、素敵な空間になりました。施主様は、ご友人が遊びに来るのを一段と楽しみにされているご様子です。

今回のリフォームで、最も大きなポイントになったのが窓の改築です。リフォーム前は、小窓がいくつかあるだけで、部屋全体が薄暗く、朝起きると照明をつけるのが習慣ということでした。また、周囲に広がる美しい自然の景色も、家の中から眺めることはできませんでした。そこで、太陽光と自然をたっぷり取り込めるように、窓を大きく改築。「まるで一枚の絵が掛かっているようで感動しました」という施主様の喜びが、私たちにとって何よりうれしく感じました。
施主様にぜひ使っていただきたいとお勧めした蓄熱暖房機。昼に比べて料金の安い深夜電力を利用して、内蔵のレンガに熱を蓄え、その放射熱で部屋を暖める暖房器です。直接空気を暖めるエアコンとは違い、日中から夜までゆっくり放熱するので、部屋全体をムラなく暖めることができます。また、風が直接体に当たることなく、体への負担も感じさせません。施主様からは「自然で優しいぬくもりで、しっかり暖めてくれますよ」と気に入っていただきました。
テレビボードの下にはめられている模様入りの木は、古い日本家屋の欄間(天井板と鴨居の間)にはめられていた透かし彫りの板。これは、施主様が瀬戸市のとある場所で見つけ、ひと目惚れして購入されたアンティークです。オリジナリティのあるインテリアに仕上りました。